脳神経外科
概要
犬猫の脳神経外科では脳・脊髄・神経の疾患を対象に専門治療を行っています。
動物の神経系は生きて行くうえで最も重要な要素です。脳の疾患として多く認められるのが「てんかん」発作や脳炎、脳腫瘍、先天性疾患などがあり、脊髄や神経の疾患により肢の麻痺や疼痛で正常に「歩行」することが出来なくなります。
脳や脊髄は中枢神経系と呼ばれ、重度の障害を受けると回復が非常に困難になります。何らかの神経症状が認められた際には、迅速かつ適切に治療する必要があります。我々は最新の知識と経験、高度な技術を統合して最善の治療を行います。
動物の脳神経外科診療・手術は高度な専門性が要求されます。
当病院は2007年に日本で初めて犬猫のリハビリテーション施設を併設した獣医脳神経外科の専門病院として設立され、犬猫の脳神経外科疾患に関して本邦で有数の診察と手術実績があり、一般の動物病院では診断・治療が難しい疾患の治療や手術を行い、積極的リハビリテーションを行うことで早期機能回復を目指します。
特色・方針
人とは異なり、動物の場合には機能異常や麻痺や痛みの部位を自ら自己申告してくれませんので、知識と経験に裏付けされた専門医による脳神経検査が必要です。
また、画像診断としてレントゲン・CT・MRI・超音波断層は最新鋭の装置により高い安全性と診断精度を誇っています。また、手術は陽圧クリーンルームでの無菌的手術で手術部感染を最低限にし、手術中C-arm透視装置や最新の脳神経手術用の手術顕微鏡を併用することで、最低侵襲手術を行っています。手術後はリハビリテーション専門スタッフが早期の機能回復に最善を尽くします。
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動物の症状
- てんかん発作
- ふらつき
- 頭や体の歪み
- 眼振、斜頚、斜行
- 視力低下・消失
- 肢が滑る・爪が擦れる
- 四肢の麻痺
- 肢が突っ張る
- 頚や腰の疼痛
- 認知症
- 行動異常
- 排泄異常(膀胱麻痺)
対象疾患
- 椎間板ヘルニア
- 脊椎不安定症
- 環軸亜脱臼
- 脊椎変形
- 脊髄空洞症
- 水頭症
- キアリ奇形
- 脳・脊髄外傷
- 脳炎・脳脊髄炎
- 脳腫瘍
- てんかん
- くも膜嚢胞
- 先天性疾患
- 遺伝性疾患
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